京都府は、日本で一番医師が多い(人口10万対医師数で約273人)。
ちなみに一番少ないのは、済生会栗橋病院の本田宏先生がおられる埼玉県(約136人)。
その京都府でも、実は医療提供体制が不十分な地域があることが(公式に)明らかとなっている。
2008年11月に「脳卒中」の急性期医療を担う医療機関名が公表され、京都府を6つに分けた医療圏のうち、丹後医療圏と山城南医療圏には医療機関名の記載がなかったのだ。
最近、丹後のドクターよりそのあたりのお話を聞く機会があった。それによると、丹後地域には、府立与謝の海病院に脳神経外科があるものの、1人医師体制のため24時間いつでも脳卒中に対応できる訳ではなく、救急の場合は2時間かけて舞鶴医療センターまで運ばなくてはならないというのである。
先の医療機関名公表によれば、舞鶴医療センターはお隣の中丹医療圏における唯一の「脳卒中」の急性期医療を担う医療機関との位置づけであり、丹後にないのであるからそうするほかないということであろう。
しかし、丹後でも日々脳卒中は起こっているはずであり、昼間は与謝の海病院があるといっても、丹後のどこからもアクセスが良いということでもない。そんな中で、脳卒中を発症した人は、いったいぜんたいどうされているのだろうか。治療に支障はないのであろか。
実際には、与謝の海病院や舞鶴医療センター以外の医療機関でも、脳卒中の治療が行われているのだろうか。
そんな不安と疑問が頭をめぐっている。
中丹のドクターからは、丹後には常勤の麻酔科医が一人しかいないとの話も聞いた。
はたして非常勤中心の体制で緊急手術に支障は出ていないのだろうか。
とにかく、もっと実態を知りたい。
府下全体としても、この「脳卒中」問題をきっかけに、医療圏ごとの課題を詳細に明らかにして、具体的な対策を求めていくことが必要だろう。
医師がいないところには、医師に来てもらうしか解決方法はないが、こういった医師不足問題への一つの対応策として、ドクターヘリの導入が進められている。
医療機関名が公表された同じ11月には、京都、兵庫、鳥取の3府県が今年にもドクターヘリの共同運用の始めると新聞報道があった。それによると、現在消防ヘリが行っている救急搬送は、市内→北部→市内で1時間程度かかっている搬送時間が半減し、ヘリの拠点となる豊岡市の兵庫県但馬救命救急センターへは10分程度になり、救急体制が向上するとのこと。
これほど時間が短縮するのであれば、まさしく飛躍的に救急体制は向上するであろう。
2008年3月には滋賀県が京都府とのドクターヘリ共同運用を検討しているとの報道もあったが、いずれにせよ2009年度の府の予算がどうなるのか、本日開会の府議会を注視したい。

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